大樹の森法律事務所

LAWGUE活用で顧問先への対応力強化!契約書から登記関係書類まで扱える文書プラットフォーム

大樹の森法律事務所様では、個人向けの法律相談から企業法務・労務相談まで幅広い案件を手掛けています。
同事務所は弁護士2名、スタッフ3名と少人数体制のため、クライアントから受けた相談にスピーディーに対応するには業務効率化を図る必要がありました。
LAWGUE導入により、契約書のレビュー業務をルーティン化することができ、レビューにかかる時間が従来の半分程度にまで減った他、業務スケジュールも立てやすくなったそうです。
今回、大樹の森法律事務所所長・弁護士の若杉 大樹先生にインタビューをさせていただき、少人数の法律事務所におけるLAWGUEの活用事例についてお話しいただきました。

INTERVIEWEE

若杉 大樹様

所長・弁護士

貴所のメンバー数、業務内容について教えてください。

弁護士が私を含めて2名と、常勤スタッフが3名です。
中小企業を支援したいという思いがあり、2018年に事務所を設立し、現在は個人の方のご相談から企業法務まで様々な案件を手掛けています。

企業法務に関しては、顧問先からの契約書のチェックから労務管理まで「何でも相談できるパートナー」を目指しています。
私自身、社労士登録もしている他、もう一名の弁護士も労働問題や労災等を扱っていた経験がありますので、会社の法務・労務に関するお悩みや課題解決に向けて、あらゆる面から支援させていただいています。

LAWGUEを知ったきっかけや、リーガルテックサービスを検討し始めた背景を教えてください。

小さな事務所ですので、顧問先の企業からのリクエストになるべくスピーディーにお応えするためには業務の効率化を図る必要がありました。
また、顧問先は不動産関係からIT関係、商社、女性向けサロンなど、様々な業種・業態の会社があり、ありがたいことに徐々に顧問先数・依頼件数ともに増えてきています。

そのような状況の中で、多様な業法の法改正など情報収集を行うにも、どうしても時間的な制限があります。
そういった部分をサポートしてくれる最新のテクノロジーにはできるだけ触れておきたいという思いもあったところ、タイミングよく代理店から紹介を受け、LAWGUEを知りました。

顧問先からの契約書や社内規則のチェック依頼も増えてきていましたので、そのような場面でどんな機能が使えるのかということ、またどれだけ時間短縮に繋がるかを、操作感と共に実際に見てみたいと思い、トライアルを申し込みました。

トライアル後、導入の決め手になったポイントがあれば教えてください。

ユーザーインターフェースがシンプルで自由度が高い設計になっており、契約書の作成やチェックの用途に限らず使えることが良かったです。
当事務所では法務相談から労務相談まで、様々なご依頼を受けますので、汎用的に情報を集積しておくことで多様なニーズに応えられるようになりそうだという印象を持ちました。

現在LAWGUEをどのように活用されていますか?

プロジェクト(フォルダ)を顧問先や依頼者ごとに作成して、そこを案件管理の場としています。

契約書は私が作成するよりも、顧問先からチェック依頼を受けるケースがほとんどですので、依頼のあった契約書をLAWGUEにアップして、過去の類似契約書や当事務所のひな形と照らし合わせたり、盛り込むべき条項に抜け漏れがないかチェックを行います。

就業規則に関しては、モデル就業規則を複数パターン用意してあり、それを基にして作成することが多いです。
法改正があった際など、モデル就業規則に修正をかけ、バージョン管理をしています。

LAWGUEで特に気に入っている・役に立つ機能はありますか?

条項の抜け漏れを防いでくれる「欠落条項サジェスト機能」を重宝しています。
LAWGUEがサジェストしてくれた、不足しているかもしれない条項をざっと上から眺めていると漏れが見つかることがあるので、その部分を入れたりしています。
サジェストされる条項は様々出てきますが、パッと見て足りないものだけを選ぶという感じで使えば良いので、便利に使わせてもらっています。

LAWGUEの導入効果を、定量的・定性的観点からお聞かせください。

定量的な観点では、契約書レビュー関係は作業時間が導入前の半分くらいにまで減った印象です。

導入前は、比較対象にする契約書を選んだり、条項の抜け漏れがないかを探す作業にかなりの時間がかかっていました。
これに対して、導入後は、契約書をLAWGUEにアップロードするだけで類似契約書が自動提案されたり、欠落条項のサジェスト機能を利用して、本来盛り込むべき条項が抜けていないかを確認して、ほぼ一瞬で終わります。
従来1時間ほどかかっていた契約書であれば、30分程度でレビューが終わるというイメージです。

定性的な観点としては、契約書レビュー業務の「定型化」ができたことが挙げられると思います。
具体的には、契約書の確認の流れを上述のようにLAWGUEにアップロードして確認していくという、一種のルーティーンにしてしまうことで、流れに乗ってすぐ動くことができるようになり、初動が早くなりました。
加えて、このような一連の作業に、おおよそどれくらいの時間がかかるかも明確になったので、業務のスケジュールを立てやすくもなったと思います。

LAWGUEをおすすめするとしたら、どのような方におすすめされますか?

個人事務所で業務を行っている弁護士にはまずおすすめできます。

というのも、契約書等の書面を一人だけでチェックするのは、盛り込むべき条項の抜け漏れなどのリスクに対する不安が出てきます。
この点、LAWGUEの各種機能を利用することで書面について網羅的に差分や欠落のチェックをかけることができ、安心に繋がります。

また、例えば土地や建物の明渡請求に関する訴状のように、記載するべき内容がパターン化しているような訴訟においてもLAWGUEは非常に有益だと思います。
具体的には、パターン化しているデータをLAWGUEにストックしておき、新たな依頼が来た際には蓄積した過去のデータをもとに、必要な箇所にだけ修正を加えたり、全体の差分を把握して修正するといった使い方ができます。
一から書面を作成していくことに比べると、データを呼び出して必要な箇所に修正をしていくだけで済むのは、かなりの作業効率化に繋がると思います。

同じことは社労士業務についてもあてはまり、就業規則や労働契約書はなるべくLAWGUEにストックしています。

さらに、登記関係の書面は基本テキストベースなので、司法書士の業務にも役立てられるかもしれませんね。
例えば、ストックオプションを発行するとなると、登記ごとに1,000〜2,000文字くらいの定型的な条件を打ち込む必要がありますが、これが一文字でもずれると後々問題になってしまいます。
このような、定型ではあるが間違いが許されない文章を打ち込むような場面においても、LAWGUEで差分をチェックしながら編集することで、間違いのない書面を短時間で作成することが可能ではないかと思います。

株主総会や取締役会議事録の作成管理などにも応用できそうですし、今後は契約書以外での活用方法を開拓していきたいと思っています。